和紙を作る場合には、機械で作り上げる場合と異なり手作業になりますので1枚ずつ時間をかけて作ってきます。どのように作るかといえば、まず紙の原料となる性質を多く含んだ木材や植物を見込むことから始めます。繭を煮込むのと同じような要領で作業をすることで、植物の繊維だけを取り出すことができるわけです。
次に、これらを細くほぐしていくことにより、全体が白みがかることがわかるでしょう。ほぐすときには、水の中に入れますが原料が水の5パーセントから3パーセント程度に調整しておくことが大事です。この写真は、福島県安達郡の上川崎で和紙漉きをしている石橋新蔵さんになりますが、ちょうど写真に出ているのは水の中から繊維質を取り出している状態になります。白黒で写っている四角い枠は木の枠と、すだれになりこれに繊維質がひっかかることによって1枚の紙ができあがるのがポイントです。写真のように、何度も同じ動作を繰り返すことで魅力的な和紙を作ることが可能になります。

和紙漉き上川崎和紙  安達郡上川崎

安達郡上川崎の和紙漉き、石橋新蔵さん。寒さが厳しいほど良い和紙ができるそうです。
福島県安達郡上川崎の作品は、和紙漉き職人の石橋新蔵さんが被写体で、作業風景が写真に一通り記録されています。
石橋新蔵さんによると、和紙は寒さが厳しいほど出来が良くなるとのことで、冷たい水を物ともせず作業に打ち込みます。
繊維を水の中でかき混ぜ良く解し、紙漉をして和紙を薄く仕上げていきます。

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日本人の生活には、紙はなくてはならないものになります。最近は、デジタル化が進んでおりパソコンやスマートフォンを使えばメモをしたり本を読むことが可能になりました。これだけ時代が進歩しているのも、多くの人による研鑽のおかげといっても過言ではありません。ただ、それでも紙がなくなることはありません。やはり、紙を媒体とした印刷物などは相変わらず必要になります。
しかし、一昔前は自動で機械を使って作っていたわけではありません。昔の日本で作られる物は和紙と呼ばれているものです。それを作っている様子を撮影したのがこの写真になります。写真に撮影されているのは、福島県安達郡の川崎と呼ばれる所で行われている「和紙漉き」になります。この写真の右側に写っている人は石橋新蔵さんと呼ばれる人です。ベテランといっても過言ではないでしょう。昔の作り方は、樹木から直接作りますのでかなり手間暇をかけているわけです。写真からは何度も素材をすくい上げて、1枚の紙にしている様子がうかがえるでしょう。

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和紙漉きとは文字通り、和紙の製作作業を指しています。
和紙の製作は流し漉きと呼ばれる紙の原材料である繊維を水中で練りながら、まとめていく作業が一般的に知られているイメージです。
確かに写真集に収録されている石橋新蔵さんが行っている作業も流し漉きから板張りまでしています。

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和紙を作る場合には、機械で作り上げる場合と異なり手作業になりますので1枚ずつ時間をかけて作ってきます。どのように作るかといえば、まず紙の原料となる性質を多く含んだ木材や植物を見込むことから始めます。繭を煮込むのと同じような要領で作業をすることで、植物の繊維だけを取り出すことができるわけです。
次に、これらを細くほぐしていくことにより、全体が白みがかることがわかるでしょう。ほぐすときには、水の中に入れますが原料が水の5パーセントから3パーセント程度に調整しておくことが大事です。この写真は、福島県安達郡の上川崎で和紙漉きをしている石橋新蔵さんになりますが、ちょうど写真に出ているのは水の中から繊維質を取り出している状態になります。白黒で写っている四角い枠は木の枠と、すだれになりこれに繊維質がひっかかることによって1枚の紙ができあがるのがポイントです。写真のように、何度も同じ動作を繰り返すことで魅力的な和紙を作ることが可能になります。

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上川崎和紙、安達郡上川崎の作品では、この土地で和紙漉きを行っている石橋新蔵さんが被写体になっています。
カメラマンは勿論梅宮茂さんで、全部で8枚の写真が和紙漉きの様子を順番に伝えてくれます。
撮影日は1979年の1月22日で、キャノンAE-1と28mmのレンズに、トライXミクロファインというフィルムが使われています。


1979年1月22日 キャノンAE-1 レンズCANON28mmF2 1/15~1/30 フィルムコダックトライX 現像液ミクロファインASA400

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