厳寒の大空に白鳥が飛び立ちます。生きる力を感じます。

白鳥 冬の白鳥  福島市の阿武隈川

真冬の日が昇る前の早朝、大空をめざして白鳥が飛び立つ姿を見ることができます。冬にロシアから日本をめざして渡ってくる白鳥を見ることができます。もともとハクチョウは渡り鳥ですので、シベリアの方から越冬する時に日本にやってくるわけです。

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写真に目を向けると美しい空のなかでハクチョウが翼をひろげて飛ぶ姿は、非常に芸術的であり躍動感を感じると言わざるをえません。それと同時に、寒い空のなかで一生懸命に飛んでいる姿は生命力を見ることができるでしょう。


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この写真の魅力は、白黒でありながら非常にその景色を感じることができることでしょう。飛び立った瞬間か、とび立ってある程度時間が経過したのかは明確ではないものの、非常に雄大なのを見せることができています。特に飛び立つ瞬間は、今まで地上にいた鳥が大きく羽を広げて飛んできますので思わず雄大な姿にうつってしまうかもしれません。


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白鳥が大きく羽を広げる姿は、まさしく生命力といっても過言ではないでしょう。それが真冬であってもそうでなくても十分な生きる力を感じることができるはずです。この写真からは、一匹の鳥の生きている姿を感じ取るだけでなく、羽を広げた姿が非常に美しいことがうかがえます。このような心打たれる写真はそれほど多くなく、まさしく動物の動きをより鮮明に撮影した貴重な写真と言えるわけです。

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日本に飛来する白鳥はシベリアからカムチャッカ半島と千島列島を経由するルートとサハリンを経由するルートがあり、その大半は北海道から九州の各地で越冬し、しばし羽を休めてから再びシベリア方面へと再び旅立って行きます。
毎年5月から7月頃には繁殖期となりカップリングに成功したメスは1回に3個から7個程度の卵を産み、孵化した雛は45日程度で自らの足で歩行できるようになった後、3ヶ月程度で自身の翼で空を飛ぶことができるようになります。
育った雛はやがて親鳥となり新たな家族を作って自身の親と同じように、季節が巡れば越冬地へと長い旅に出ます。

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この白鳥の写真は、空が一面に映りこんでおりその中心部に一匹の白い鳥が堂々と飛んでいる姿を見ることができます。日本に飛来する場合にはほとんどが12月以降になります。もともと、渡り鳥として知られており、夏の間はシベリアあたりに住んでいますが、シベリアは非常に寒いためふゆになると南の方にある日本にやってくることがほとんどです。

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撮影日1978年1月~1979年1月 キャノンAE-1 CANON500mmF8反射望遠 CANON200mmF4 テレコンバーター2x
フィルムコダックトライX フジネオパンSSS パンドール増感現像ASA3200/ミクロファインASA800