三春駒 高柴デコ屋敷 橋本彦治さん 郡山市西田町
でこ人形は、和紙を独特の型に張って作る、縁起物の人形です。古くからある人形の一つで、明確な起源はわかっていませんが、おおよそ江戸時代の中期ごろからできたものではないかとされています。当時は人形浄瑠璃などの小芝居が盛んに行われており、現在でもその伝統的なやり方を引き継いでいる人々がいます。写真に写っている橋本彦治さんは、でこ人形造りを専門的に行っており、郡山市西田町の橋本広司民芸と呼ばれる場所でひたすら人形を作っている一人です。
でこ人形は、和紙を用いて独自の型に張り、縁起物として親しまれています。彼らの伝統的な技術と情熱によって、この美しい伝統工芸が守られていることを感じますね。
日本にはさまざまな伝統的な人形がありますが、手作りで人形を造っている場所はあまり多くありません。福島県の中でも、郡山市西田町にある橋本広司民芸の高柴デコ屋敷では、現在でも手作りの人形が作られています。これが、でこ人形と呼ばれるものです。
でこ人形は、伝統的な技術を用いて作られ、人間より若干小さい身体を持つのが特徴です。江戸時代にできたものと言われており、写真にもある通り、様々なお面を作り、髪の毛や着物を着用させて一つの形に仕上げます。現在でも手作りでつくられている理由は、でこ人形造りを人間が行うことで魂を込めることができるからです。実際に、写真に写っている初老の男性は、昔からでこ人形を作っている橋本彦治さんです。この写真の魅力は、単に職人がお面を作っている様子だけでなく、ピントが手前にある無造作に置かれたお面にも注目です。全体を映し出すことにより、職人の作業だけでなく、味わい深い職人の部屋の雰囲気を伝えています。
でこ人形造りは、伝統的な日本の工芸であり、和紙を使って作られる人形です。この伝統的な技術は、機械化された現代の世界においても、手作りで作られる暖かみのある人形を生み出しています。
橋本広司民芸は、郡山市西田町に位置し、代々でこ人形を作り続けています。写真のような人形は、一つ一つ丁寧に作られ、感情を込めて表情が生き生きとしています。この写真が伝えたいのは、伝統芸能が現在でもなお生きていることです。写真に写っているのは、橋本さんが中心になっているわけではなく、その人が作成したお面が中心になっていることも理解できます。
伝統芸能を守り続ける人々の努力と手作りの暖かみが、でこ人形造りを通じて感じられます。
三春駒高柴デコ屋敷は、和紙を型に貼り合わせて作るでこ人形造りの橋本彦治さんを写したものです。でこ人形は和紙を独特の型に張って造るもので、縁起物の張り物でもあります。高柴デコ屋敷は今でも、橋本広司民芸として福島県の郡山市西田町で伝統文化を伝え続けています。
張子人形や張子面、三春駒などの玩具を作る家はデコ屋敷と呼ばれ親しまれていましたが、後継者不足からその数は年々減り、数百年もの伝統を守り続けているのは現在ではわずか4軒となりました。
そのうちのひとつが、でこ人形造りを受け継いだ橋本彦治さんが経営している郡山市西田町の橋本広司民芸、通称「高柴デコ屋敷」です。
でこ人形とは木を削り出した型に和紙を貼り付けて作る人形で、お子様の玩具としてはもちろんのこと、無病息災を願う縁起物としても重宝されました。
1979年2月23日 キャノンAE-1 レンズCANON 28mmF2 50mmF1.4 1/15~1/30/ フィルムコダックトライX 現像液D-76 ASA400